みなさん。ねこまんまってご存知ですか。ご飯に味噌汁をぶっかけたあれです。時間がない朝ごはんなんかにする方も多いのではないでしょうか。(私はあまりしたことないですが)
あれってねこまんまっていうぐらいだから猫の大好物という感じがします。確かに猫にねこまんまをあげたらおいしそうに食べるでしょうし、猫に聞いてみないと分かりませんがすごくおいしいものなのかもしれません。
でも猫にねこまんまを与えることは猫の体にとってとてもよくないのです。
猫は炭水化物が苦手
猫は炭水化物を消化するのが苦手で、ご飯に40%以上炭水化物が含まれているとうまく消化が出来なくなり、一時的に高血糖になることもあるようです。
ですので、猫にとってねこまんまは炭水化物の取りすぎになります。じゃあご飯の量を減らせばいいんじゃないのと思うかもしれませんが、確かにその通り。
ただねこまんまが猫によくないわけは別に炭水化物だけが原因ではありません。
猫の多い死因は腎臓病
猫に一番多い死因は「腎不全」です。(腎不全とは腎臓病が進行して腎臓の働きが弱くなること)そして腎臓病になる多く原因は塩分の過剰摂取です。
猫は汗をかかないので普段の生活で塩分の消費が少ないです。そのため人間が食べるようなものを同じように食べていると、塩分の過剰摂取になってしまいます。
ねこまんまには、だしや味噌など多くの塩分が含まれており、味噌汁というのは人間にとっても取りすぎると塩分が多くなる可能性もある食べ物です。
猫にネギは毒!?
味噌汁にはネギやたまねぎが入っていることも多いですが、猫にとってネギやたまねぎは毒になります。
これは別にネギやたまねぎだけがダメということではなく、ネギやたまねぎに含まれる「アリルプロピルジスルファイド」と呼ばれる成分が猫の毒になるので、ネギ科の植物のにんにくやにらにも含まれているので、ネギ科の植物は要注意が必要です。
アリルプロピルジスルファイドを猫が摂取してしまうと、猫の赤血球に含まれるヘモグロビンを酸化させてしまい、体に充分な酸素を巡らせなくなってしまいます。
そして血尿、血便、黄疸、貧血、下痢、嘔吐などが起こり、症状が進むと痙攣を起こし、死んでしまう可能性もあります。
ねこまんまはこのとおり猫に与えてはいけない食べ物なのです。これ勘違いしちゃう人いると思うから名前変えたほうがいいじゃないかな。
他の食べちゃダメなもの
ついでに他にも食べちゃいけないものないか調べてみました。
生のイカ、タコ
生のイカ、タコには「チアミナーゼ」という成分が含まれており、この成分が急性ビタミンB1欠乏症を引き起こす原因となるようです。
ビタミンB1欠乏症になると、食欲低下・嘔吐などの初期症状が起こり、症状が重くなると痙攣、異常な姿勢をとったり大声で鳴き続けるなどが見られ、昏睡状態、最悪死に至ることもあるようです。
チョコレート
チェコレートやココアなどカカオに含まれる「テオブロミン」という成分が興奮剤のような働きをします。
血圧上昇、不整脈、心拍上昇、興奮、けいれん、おう吐、下痢などや、食べた量によっては急性心不全を引き起こすこともあるようです。
アワビ
アワビの内臓に多く含まれる「ピロフェオホルバイドa」などの光励起物質が猫の体内に吸収されると、光線過敏症の原因となるようです。(光線過敏症とは、普通な方では何でもないような光線曝露で、異常な皮膚症状が生じるようになります)
まあアワビみたいな高級食材を猫に与える人はそうはいないでしょうが、おせちなどに入っていることもありますので、与えないようにしましょう。
牛乳
消化不良を起こして下痢になることがあるようです。牛乳なんて普通に与えそうなものですが、牛の乳には犬や猫の乳に比べて乳糖が多いみたいで、それをうまく分解できなくなり下痢などの原因になるようです。
猫には猫用ミルクがあるので、必要な場合はそちらをあげるようにしましょう。
ぶどう・レーズン
理由は定かではないものの、嘔吐、腎機能障害、最悪の場合は死亡することもあるようです。こわいですね。
ナス科の植物(ナス、トマト、ピーマン、ジャガイモなど)
ナス科の植物にはソラニンという物質が含まれており、食べ過ぎると、胃腸障害、下痢、中枢神経系の抑制、心拍数低下など、さまざまな症状を引き起こす可能性があります。
カフェインを含む飲み物
コーヒーや緑茶などカフェインを含む飲み物を与えてはいけません。
こんな感じです。他にも豚肉や鯖などの青魚には寄生虫がいる生ものもいるので、ちゃんと加熱してから与えたほうがいいです。猫や犬は一番人間の暮らしと近い生き物ですが、人間と同じようなものばかり食べていると、体によくなく寿命を短くする原因になります。
これは人間も同じですね。体に悪いものばかり食べていれば病気になったり寿命も短くなってしまいますので、猫にあったご飯を与えることが猫の健康にもつながります。